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    薄濁、知り初めたし

    • 2015.03.13 Friday
    • 13:18
    2012年3月7日 「ラーメン 住吉亭」―博多

    日本三大ご当地ラーメン。札幌、喜多方、博多。三十を過ぎて喜多方に行ったものの、札幌も博多も未踏の地であった。いかに「本場を知らないくせに」と謗られても、出不精かつ家に閉じ籠って仕事をするわたしには憧れの地、夢のまた夢くらいのことであった。それでも2010年には札幌に行けたのだが、博多は遠い幻の国。それがやっと叶う。

    この日の夜に合流する友人は、飛行機で向かった。わたしより後に発って、わたしより先に現地入り。出張の多い人だ。それもわかる。でもわたしは新幹線で行きたい。まだかまだかと、もどかしい時間を満喫したい。時間さえ許せば鈍行で行きたいくらいだ。六時すぎに出て、着いたのは十一時少し前。愉しい五時間弱。

    食欲の焔をゆらめかしつつ、博多駅からゴロゴロとキャリーバッグを引いて目指すは「住吉亭」。博多は観光地だが、観光客を当て込んでる要素がこの店のどこにも見当たらない。地元民の地元民による地元民のための店。“店”の肌触り、風合いがたまらない。

    カウンター中央に座して注文を待っていれば、しぶい中年男性ばかりが戸を引きながら「カタ」などと呟き入ってくる。青森の「まるかい」での「大」と同じだ。通とか常連なんて言葉も不似合いなほどの年季が伝わる、この家の住人だ。通りすがりの観光客がお邪魔させていただく。

    ひょいと出てきたラーメン。葱とキクラゲの盛り、そこから覗くチャーシューに昂奮を抑え切れない。スープは白濁というより濃い霧がかかった程度。

    いざ、と口にすれば…薄い。なんという薄さだ。東京なら「シャバい」を通り越して「お湯」と揶揄されそうな濃度。聞いてはいたが、これが本場の薄さか。だが一杯目である。サックリ食べて次へ行けばいい…と食べ進むうちにあることに気付いた。もの凄く「うまい」のである。麺を啜る口が、手繰る箸が止まらない。気付けば替玉を頼んでいる自分がいた。食べ歩きだというのに。一杯目だというのに。

    器で出される替玉も葱入り。ちょっと引き締まって感じる替玉独得の固さもまたいい。辛子高菜と紅ショウガは小さな容器ではなくラーメンと同じドンブリにたっぷり盛られ、卓上にドンと置かれている。あれもこれも武骨。「サービス」というアピールではなく「気前」だ。この高菜の非常識に辛かったこと。その高菜のオレンジ色した油がスープに点々と浮き、一段と味を引き立てる。気付けば丼は空だ。

    生まれて初めての本場・博多ラーメンがこの店でよかった。結局ここ「住吉亭」が一番好きだった。ひょっとすると、童貞を捧げた相手が忘れられないようなことだろうか。

    住吉亭
    ラーメン 600円
    替玉 100円

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